第15話 アイデアは必ず腐る


2008/07/21 07:30
福井直樹
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世の中は無数のアイデアで既に溢れていますがアイデアと呼ばれる全てのアイデアは必ず腐る時がやってきます。太陽が昇り、また沈み、また昇る。そういった人間が産み出したわけではない自然の摂理だけはずっと普遍なのですが人間が生み出したアイデアは全てが何らかの形で変化していきます。何百年も腐らないアイデアもあるでしょうがほとんど全てが長くて数十年、早い物なら数時間で腐ってしまうものもあります。

 

マーケティングの世界でも「プロダクトライフサイクル」という考え方が一般的でどんなプロダクト(製品)にもライフサイクルがあり、そのままでは成長を持続することができずにいつかは衰退期に入っていくという考え方です。

 

これは競合となる商品が現れるからだけでなく、人の嗜好、興味、習慣、生活様式、価値観、購入者層などが絶えず変化していくため、使う人にアイデアを合わせる必要があるのです。ですから提供者はそのアイデアが衰退していくことに手をこまねいているだけでなく、新たな価値(便利さの追求、おいしさの追求など)を付加して新しいライフサイクルを産み出すという作業を行っています。

 

それでは【感情の羽】を通して見てみましょう。

 

例えば、「食事」を分解した時に種として現れる「カロリー」に対する感情の羽の変化を考えてみますと、日本では戦後カロリーを摂取させ、栄養失調にならないように様々な施策が取られたくらいです。その頃ではカロリーには【大切】【不可欠】【欲しい】【良い】【幸せ】【信】などのような羽が付いていたことでしょう。

 

しかし、高度成長期を迎え飽食の時代が訪れカロリーの過剰摂取が逆に問題となって来ます。最近では生活習慣病の原因の一つが肥満であるということでメタボ検診が義務化される程にまでになりました。今となっては【嫌い】【悪い】【怖い】【不要】【疑】などの羽に変化して来たと思われます。

 

つまり食事、食物を提供する側もその羽の変化に応じてアイデアを変化させていかなければなりません。例えば、マクドナルドでもセットにサラダを付けるなどといった変化を見ることができます。

 

※次回は感情の羽が性別によってどのように違うかを見てみましょう。


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