イメージする力ということについて理解を深めるのはアイデアを出すということを理解する上でとても大切ですので、もう少し具体的な事例について説明をしてみたいと思います。
先ほど、料理人や作曲家の例を挙げましたが、他の例も詳しく見てみましょう。
・ 写真を撮るのがうまい人
写真というのは表現できるスペースが必ず長方形であると決まっています。その中にどのように表現するかということのみで、写真の全てが決まります。写真を撮るのがうまい人は、どこからどこまでの範囲を枠に収めるのが良いのか、どのような構図が良いのか、どこを意識して見てもらえるように配置するのが良いのか、どこに焦点を合わせるのが良いのか、どの角度から見るのが良いのか、どこから撮るのが良いのか、どのような明るさが良いのか、どのような色彩にするのが良いのかといったことを瞬時にイメージする力を持っている人なのです。
また、写真家ともなると写真を見てくれる人がどんな被写体が良いかを感じ取ったり、どのような機材を使うのがよいのかを考えたり、相手が人の場合はその人の美しさを引き出すためのアイデアを持っていたり、風景なら何時頃撮るのが良いのか、どの季節がよいのか、どの天候が良いのかといった、偶然出会ったものでは無い写真をイメージしてそれを撮ることが出来る人なのだと思います。
プロの写真家であれば、誰もが現像される前にどのような写真になっているかもイメージできていることでしょう。
※次回は、芸術家、建築家の例をご紹介します。