「第5章 アイデアの環境」目次

第20話 場所でヒラメク (2009/05/21)

?銀座 「日本で一番地価が高いのは銀座だけど、同じことが最近インターネット上でも起きてるんだって。ネットなんて無限に場所がありそうだけど、どういった事が起きてるの?」 ?ブランドショップ 「ネットサービスも今やブランドの時代。インターネット上での高級ブランド化ってどんなこと?」 何となく雰囲気が掴めましたでしょうか? ...(全て読む

第19話 サービス業からヒラメク (2009/05/20)

?観光ガイド 「インターネットの世界をガイドするサービスができたんだって。どんなサービス?」 ?親切な店員さん 「インターネットショッピングでも最近は店員さんがその場で対応してくれるらしいよ。それってどんなサービス?」 ?自動販売機 「ホームページの一部を間借りして100円くらいの物を販売するビジネスが盛んなんだって。...(全て読む

第18話 街で目にするものでヒラメク (2009/05/19)

例えば、街を歩いている時で説明してみましょう。 目にしたものを何でも勘違いさせていくのです。 ?フリーペーパー フリーペーパーが棚に積まれていたとします。 「インターネット版フリーペーパーってサイトがあるんだって。どんなサービス?」 と自分にお題を投げかけます。それが本当にあるかどうかはどちらでも構いません。 ?コンビ...(全て読む

第17話 風景のパターンマッチング処理 (2009/05/18)

新しい場所を歩くと何故ヒラメクのかの続きです。 つまり、逆に考えると、新しい場所に行った時は自分がこれまで蓄積してきた風景とのパターンマッチング処理を行いながら、新しい情報についてどんどん書き込む処理を行っているはずです。 見た風景、すれ違った人、通り過ぎるお店や建物の情報を、過去に記憶した内容から似たものをサーチして...(全て読む

第16話 何故新しい所を歩くのか (2009/05/15)

新しい所を歩くとアイデアが生まれやすいという仕組みについては池谷氏が既に研究をされているかもしれませんが、私なりの考えで説明したいと思います。 人間の脳は自分の脳に蓄積されている情報(データベース)とのパターンマッチング処理を頻繁に行っています。食事の決定の仕方でも紹介した通りです。 また、新しい場所の風景、雰囲気、情...(全て読む

第15話 旅行とヒラメキ (2009/05/14)

私は頻繁に旅行をするようにしています。電車に乗ったり、自動車に乗ったり、飛行機に乗ったりする時には出来る限り新しいことを考えるようにしていて、それが効果的だということを知っています。新幹線でも長時間の飛行機でも寝るのはすごく勿体ないので普段のルーチンワークの事を一切忘れると共に文章を書いたり、創造的なことを考える時間に...(全て読む

第14話 頭を揺らがせる(池谷裕二氏) (2009/05/13)

海馬について研究をされている東京大学大学院准教授である池谷裕二(いけがやゆうじ)氏の理論も紹介したいと思います。 池谷氏によると、脳の神経の細胞の膜に貯まっているイオンが揺らぐことでアイデアが生まれる状況が作られるらしく、その良い揺らぎを産んでいるのが海馬なのです。 海馬は記憶を操るところと紹介したのですが、シータ波と...(全て読む

第13話 将来の良い状況をイメージする (2009/05/12)

将来の良い状態をイメージできるようにさえなりますと、乗り越えなければならない現状にも耐えることもできるようになることでしょう。 そこまで「悩んでいる状態」から離れることができると根本的な問題の解決方法にも気づくかもしれません。 私は、悩んでいる人の頭の中をヒアリングしながら書き出してあげるというお手伝いをすることがあり...(全て読む

第12話 ありのままを受け入れる (2009/04/17)

前回は、悩んでいる状態をただ単にありのまま受け入れるという考え方を説明しました。これだけのことですが、あなた自身がこの受け入れてあげるということが出来た瞬間に、少なくともこのことは悩みでは無くなります。 「今日は雨かあ」と考えているのと同じ状態です。「今日は雨かあ。嫌だなあ。」の「嫌だなあ」はあなたの主観の問題です。「...(全て読む

第11話 悩んでる時は複数のことが頭にある (2009/04/16)

「悩む」という状況に至っているということは、恐らくは解決すべきだと感じていることが二つ以上発生していたり、三つ以上のことが複雑に絡み合っているということが少なく無いはずです。 あなたの脳はストレスを感じ、リラックスできる状態には到底なりません。そして、良い解決策が思い付かないと更に自分自身に不満を感じます。その悪循環が...(全て読む

第10話 悩んでいてもアイデアは出ない (2009/04/15)

アイデアとはちょっと意味合いが異なるかもしれませんが、私の周りにも「悩んでいる」人があまりにも多いので、それを解消するヒントとなればと思いまして少し脱線してみたいと思います。 「あ~、いいアイデアを思い付かないのかなあ。」そんな風に感じた経験は誰でもあるかと思います。 この場合のアイデアは、恐らく「悩みを解消するための...(全て読む

第9話 考えてもアイデアは出ない? (2009/04/14)

今回、この本を執筆するに際しまして、たくさんの知人に「アイデアが閃く時」について伺ってみましたが、全員から共通して返ってきた回答が、アイデアはふとした瞬間に閃くことが多いというものでした。 何か一つを考えるという行為は、何気なく行うことが出来るのは当たり前ですが、二つ以上のことを考えるという行為は訓練しなければなかなか...(全て読む

第8話 アイデア会議は三人で (2009/04/13)

アイデアにはリラックス状態が必要であるというお話もさせて頂きましたが、まさにそれが関係していまして、三人というメンバー構成でアイデア会議をしたとしますと大抵の場合は二対一で座るかもしれませんが、私は三角形で座るようにしています。 人間は誰かと向かい合うと相手と対立しているという意識が勝手に産まれてくるそうです。三角形で...(全て読む

第7話 三人寄れば文殊の知恵 (2009/04/10)

三人寄れば文殊の知恵という言葉を聞いたことがあるかと思います。一人では解決されない問題も3人寄れば素晴らしい知恵が出るものだという意味でして、知恵という大切なものを昔の人も求めていたのだということが分かる言葉です。 さて、それでは何故三人寄ると知恵が出るのでしょうか? 二人でも四人でも無く三人なのでしょうか? これまで...(全て読む

第6話 場所と環境を変える (2009/04/09)

アイデアが沸くようにするのとは異なるのですが、私自身、本を執筆する時には海があるところに出向くことも多いです。 東京近辺では熱海や伊豆や八丈島、東京以外では鹿児島や沖縄、海外ではハワイやグアム、釜山といった感じです。 そこまでしなくても都内にある温泉に出向いたり、雰囲気の良いカフェに行ったり、はたまた人の多いファミレス...(全て読む

第5話 アイデア会議 (2009/04/08)

上司から無理矢理に会議室に詰め込まれてアイデアを捻り出せと言われても、先ほど説明させて頂いたように何かに集中した状態では出ないわけですから良いアイデアもなかなか出にくいかと思います。 そこで重要な会議などのために合宿を行っている会社も多いかと思います。 山に入ったり、海に行ったり、温泉があるところに行ったり、初日は宴会...(全て読む

第4話 視界も遮る (2009/04/07)

更には、視界はある程度遮るかあまり動かない、又は動いていても興味を引くものでは無い程度の方向を向くようにしておきます。つばのある帽子(CAP)をかぶって視界を遮るのもお薦めです。これはあくまで一部の視界を遮るだけで見えなくするわけではありませんし、目をつぶってもいけません。見ているのではなく、眺めているといった感じで特...(全て読む

第3話 脳を空けてみる (2009/04/06)

前回は、見ているようで見ていない、聞いているようで聞いていないといった、脳が空いている状態について少しお話しました。アイデアを生む時の脳は、働いていないわけでは無いのだけれどもどこにもフォーカスが当たっていない時ということが重要です。それでは、意図的にそういった状態を作る方法について少しだけご紹介したいと思います。 会...(全て読む

第2話 アイデアとリラックスの関係 (2009/04/03)

アイデアは複数の事が勘違いなどによって結びついた状態なわけですから、何かに集中して取り組んでいるという状態では全く無関係なアイデアは沸きにくいわけです。ぼんやりとでいいので複数の事に意識が向いていて、それらの複数の意識に上手くフォーカスが当たることが重要でして、脳が多数の事を一度に処理しないといけないため、仕事を処理す...(全て読む

第1話 どんな時にヒラメクのか? (2009/04/02)

人からアイデアってどんな時に閃くのかと尋ねられることがあります。実際に思い起こしてみますと、仕事に追われている時よりもリラックスしている状態の方がアイデアが閃くことが多いのは間違いありません。 俳優やミュージシャンとしてだけでなく芸術性の高い写真家としても活躍する福山雅治氏も、あるテレビ番組で、メロディが閃くのって洗濯...(全て読む

第五章  アイデアの環境(アイデアの土) (2009/04/02)

アイデアの閃きにとても重要なのが、環境です。この章では、アイデアを出しやすい脳の状態をご説明した上で、そういう脳を作りやすい環境とはどういうものか、普段から簡単に実践できるアイデア環境作りについてご紹介したいと思います。 ※筆者からお知らせ 第7章イメージ力を公開中ではありますが、本章についても同時公開させていただく運...(全て読む