「第7章 イメージの力」目次

第35話 ジグソーパズルで脳を鍛える (2009/05/11)

ジグソーパズルは意外と戦略が大切であり、且つイメージ力をフル回転させるゲームです。 前頭前野を鍛えるという目的で実施するのであれば、普段とは違って次のようなルールで行って下さい。 ルールその1:完成した絵柄は極力見ずにしばらく眺めて記憶してどの部分から組み立てていくかという戦略を立てそれに基づいて進めて下さい。 ルール...(全て読む

第34話 反復するゲームと反射的な閃き (2009/05/08)

「○○を見た瞬間に○○が浮かぶ」という反射的な閃きは、アイデアの花を咲かせるだけでなく、様々な事に応用が可能です。 例えば、将棋がまさに最たる例で「碁盤目の上の配置を見て戦略が閃く」これは公文式をやっていた羽生名人の言葉です。 僕の場合は「日常生活で起こることに対してどうすれば良くなるかを閃かせている」わけです。 川島...(全て読む

第33話 楽器演奏とイメージ力の関係 (2009/05/07)

4.楽器演奏 楽器を演奏する前には、音程を合わせるためにチューニングという作業が必要です。どんな楽器でも室温や楽器の温度などによって音程が変わってしまいます。弦楽器であれば、弦の閉め具合によって変わることはご存じですよね。小学校の時に吹いていたであろうリコーダーもつなぎ目を若干伸ばしたりして音程を変えることができます。...(全て読む

第32話 おでん作りが脳を鍛える (2009/05/01)

さて次には味付けと味見が待っています。お醤油と砂糖、みりん、お酒を入れて味を調えるわけですが、この時の分量も慣れてくれば、あなたの頭の中にあるデータベースとマッチング作業を行っているのでは無いでしょうか? 材料がこの分量なら醤油はこれくらいといったようにです。そして、味見をする時にも、口に含んだ時に頭の中のおいしいおで...(全て読む

第31話 料理はイメージだ! (2009/04/30)

3.料理 料理にイメージ力というのもぴんとこないかもしれませんね。ですが実際に料理している時の脳の働きを思い出してみますとうなずいていただけるかもしれません。 料理というのはまず何を作ろうか? という所からスタートします。人によると思いますがスーパーで特売のものがある食材から考えたり、冷蔵庫に残っている食材から考えたり...(全て読む

第30話 音読することでアイデアマンに (2009/04/28)

2.音読 川島隆太教授の研究によって、本を読むことも前頭葉を活性化することができ、特に声に出して本を読むことが脳の様々な部分を使うことができるということが分かったそうです。 本を読むという行為も同時に様々なことを処理している作業です。 今読んでいる所を見失わないように目が場所を捕捉しつつ、見えた文字、単語、文章を自分の...(全て読む

第29話 イメージ力で単純計算を解く (2009/04/27)

1+1を2と回答できるのはイメージの力であり計算ではありません。 逆に、54+87を「1繰り上がって......。」と考えるのはイメージ力ではなく、計算という行為です。そうではなく、見た瞬間にイメージで141と閃くことが前頭前野を鍛えることにつながるのです。 例えば、こういった2桁の計算は、普段町を歩きながら車のナンバ...(全て読む

第28話 前頭前野の鍛え方 (2009/04/24)

第6章アイデアの習慣でも少し触れましたが、アイデアの閃きには、前頭前野の働きが大きく影響しています。 そして、その前頭前野を鍛えるのには次の5項目が良いと言われています。 1.単純計算、2.音読、3.料理、4.楽器演奏、5.会話 どれも私が申し上げるイメージ力や考える力と関係しているものばかりのようですが意味不明ですよ...(全て読む

第27話 イメージ力アップ術(先取りストーリー) (2009/04/23)

少し趣向は変わりますが、もう一つ、「見出しだけで内容を考える」というアイデア力を磨くためのイメージトレーニングをお教えしましょう。 その10:先取りストーリー これも普段の生活の中で簡単にできる訓練法です。人と話をすることは毎日あると思いますが、その瞬間もイメージトレーニングが可能なのです。 これは習慣づけても良い訓練...(全て読む

第26話 イメージ力を鍛えると...... (2009/04/22)

これらのトレーニングは空き時間を使って日頃から行うことが大切です。決して焦らずその1から徐々に始めて下さい。後から紹介しますその10までを、一気に行う必要はありません。 私の場合ですがもう何年もこんな事を繰り返し実行しています。誰に教えられたわけでもありませんが、イメージ力を鍛えるトレーニングです。 こんなことをいつも...(全て読む

第25話 イメージ力アップ術(イメージの中で歩く) (2009/04/21)

その9:イメージの中で歩いてみる その8までできるようになれば、今度はそこから歩き出してみて下さい。実際に歩くみたいに景色が揺れるところまでイメージするのは難しいので、歩くというか移動してみて下さい。イメージの中で歩くのです。あなたが見ている風景が変わっていくはずですので、その都度イメージを作り出して行って下さい。30...(全て読む

第24話 イメージ力アップ術(イメージした角度を変える) (2009/04/20)

その6:イメージした角度を変える 客観的にあなたが見えるようになれば、今度はテレビでタレントが足下から顔までカメラでなでられるかのように角度を自在に変えてみて下さい。慣れてくれば、右から左から、自分がどのように見えているかもイメージできるようになります。 その4との違いは、他人の目になって見てみるということが大切だとい...(全て読む

第23話 イメージ力アップ術(見えない部分を補う) (2009/04/17)

その3:見えない部分を補ってみる 例えば、あなたの目の前に壁があって一部分だけ向こう側が見えないとします。その見えない向こう側という欠落された情報をイメージによって完成させて下さい。椅子があったり、人がいたり、テーブルがあったりと、見えないものを明確にイメージできるまで想像力を働かせてみて下さい。アイデアというのは、「...(全て読む

第22話 イメージ力アップ術(見ていた風景を頭に描く) (2009/04/16)

特別に時間を割く必要もないイメージ力アップの練習方法を紹介しましょう。 その1:見ていた風景を、目を閉じて頭にイメージする 今すぐにでも一度やってみて下さい。今、あなたが目で見ていた全てを、目を閉じて改めて思い描くことができますか? どこに何があったか、どんな色をしていたか、どんな形のものがあったか、また目を開いた時に...(全て読む

第21話 イメージ力アップのための訓練法 (2009/04/15)

アイデアが閃めくということが何となくでも理解して頂いたとしましてもデジャヴーをコントロールできないように、アイデアもコントロールして出てくるほど簡単なものでは無いですよね。 実はここからが重要でして、アイデアを出すには計算の練習やスポーツの練習など、他のあらゆることと同じで練習することが必要なのです。 アイデアマンの人...(全て読む

第20話 実は誰もが閃いている? (2009/04/14)

実は頭の中では長い時間を掛けて実際に考えていたのかもしれません。 私自身も、アイデアが閃くということをコントロールすることはできなかったのですが、そうした何年もの試行錯誤を経まして、アイデアの種を成長させる方法には何パターンもあることを発見することが出来ました。 また、今では、好不調の波はあるにしても、勘違いでは無く、...(全て読む

第19話 英会話学校 (2009/04/13)

少し近いお話をしてみましょう。大人になってから何かを学ぶということも、出来れば避けて通りたいことかもしません。私もいつまで経っても英語を自分のものにすることが出来ません。英会話学校『NOVA』のチケットも2/3を無駄にしました。これは英会話の勉強を、できれば回避したいと思っていたものだからです。 まあ、そんなことはどう...(全て読む

第18話 主体的に頭を動かさなければアイデアは産まれない (2009/04/10)

多くの人が何故アイデアを出せないのか、私には分かっています。 アイデアを閃く練習をしていないだけでは無く、アイデアを出そうと主体的に活動していないのです。 「いや、いつもアイデアを出そうと頭をひねってるのだけどなあ。」 そう思われる方もいらっしゃるかと思います。アイデアを出そうと頑張っていることが主体的な活動とは呼べな...(全て読む

第17話 勘違いのメカニズム? (2009/04/09)

「勘違いしたところでアイデアなんて出ないじゃないか。」と思われる鋭い方もいらっしゃるでしょう。実はその通りでして、物事を勘違いして理解しようとするだけではアイデアは産まれません。 現状より良い考え方で無ければアイデアとは呼べないことは説明するまでもありません。それではアイデアマンの頭の中はどうなっているのでしょうか? ...(全て読む

第16話 デジャヴーとヒラメキ (2009/04/08)

デジャヴーとアイデアの閃きとは何となく似ていませんか? デジャヴーとアイデアの閃きとの違いは「目で見る映像」や「誰かとの会話」であるか「何かの事象をどう捉えるか、物事をどう理解するか、どう組み立てるか」といった意識しては考えることができなかった「考え方」であるかということなのです。 アイデアが閃くというのはまさにこのデ...(全て読む

第15話 デジャヴー (2009/04/07)

「あれ? この景色、夢の中で見たことがある。」とか「あれ? この状態って夢で見たぞ?」とか「この会話している場面って何日か前に既に見たぞ」といった経験されたことが誰にでもあるかと思います。 そうデジャヴーをと言われるとても不思議に感じる現象です。 恐らく脳はあなたが知らない間に、最初テストをしお花畑を思い描いたように様...(全て読む

第14話 情報同士がつながる (2009/04/06)

私は脳の専門家ではありませんので詳しい仕組みを熟知しているわけではありませんが、脳には常に電気的な信号が流れていて、イメージしていた情報や目から入った情報、そして人から聞いた情報を処理する際に、ある意味間違って処理を行ってしまい、全く別の情報と結びつけてしまうことがあると考えています。 シナプス(Synapse)と呼ば...(全て読む

第13話 イメージ力が強いとは? (2009/04/03)

何かを見ながら、周りの音を聞き、口の中のものがおいしいかを感じつつも人とおしゃべりをしたり、この部屋ちょっと暑いなと感じたり、近くにいる人の香水の臭いまでをも同時に感じるというマルチタスクな仕事を脳は行っているかと思います。 先ほど説明させて頂きましたように、イメージ力が強いということはこれらの五感と人の感情までも頭の...(全て読む

第12話 イメージ力とアイデア力の関係 (2009/04/02)

スポーツにおいて身体を動かす時や誰かと会話をする時にも大きく影響しているイメージ力の大切さについて少し理解を深めて頂けましたでしょうか? それでは次にイメージ力とアイデア力の関係について解説していきますね。 また、簡単な質問です。 ・ あなたは同時にいくつのことを考えることができますか? 考えるというより頭を働かせると...(全て読む

第11話 イメージ力のある人 その5 (2009/04/01)

さて前回までと同じように考えてみますと「アイデアマン」も次のように言えるかと思います。 ・ アイデアマン 人が気づいていないごく当たり前とも言えることに気づく力を持っている人です。 これをこうしたらこうなるだろうな、これはこうした方がみんなが良いと感じるだろうな、これを無くした方が使いやすくなるだろうな、という、まだ実...(全て読む

第10話 イメージ力がある人 その4 (2009/03/31)

・ 小説家 小説は実際に存在していない世界や人を頭の中に明確にイメージしてストーリーを展開させるわけで、イメージ力が強くなければできないものです。歴史小説にしても実際に歴史上の人物に会って話を聞いたかのように、その時の心の一つ一つも描いていきますし、ファンタジー小説では、実際に現実の世界とは異なる世界観までをもイメージ...(全て読む

第9話 イメージ力がある人 その3 (2009/03/30)

・ スポーツ選手 スポーツ選手が、トレーニングの一環としてイメージトレーニングを取り入れている例を見ても分かるように、体力や技術だけでなくイメージする力も求められるようです。例えば、体操選手の場合ですが何十分も掛けて自分が10点満点の演技をしている姿をイメージし続けるそうです。そうすることによって実際の演技に磨きが掛か...(全て読む

第8話 イメージ力がある人 その2 (2009/03/27)

・ 芸術家 説明するまでも無いかと思いますが、芸術作品を生み出すのにイメージ力は必須だと言えるでしょう。模写がうまくても駄目なわけで、その人が独自にイメージすることができ、それを用いて表現する力を持っている人なわけです。 時には絵を描く人、立体的なものを造作する人、デザインする人など、実に様々かと思いますが、全てに共通...(全て読む

第7話 イメージ力がある人 (2009/03/26)

イメージする力ということについて理解を深めるのはアイデアを出すということを理解する上でとても大切ですので、もう少し具体的な事例について説明をしてみたいと思います。 先ほど、料理人や作曲家の例を挙げましたが、他の例も詳しく見てみましょう。 ・ 写真を撮るのがうまい人 写真というのは表現できるスペースが必ず長方形であると決...(全て読む

第6話 イメージ力アップの練習 (2009/03/25)

料理の練習をするのと同じように、イメージ力アップのために練習をしたことがありますか? とても大切な能力であるアイデア力を鍛えるための勉強をしたり、磨くための訓練をしたことがありますか? 社会に出てから必要不可欠とも言える能力であるにも関わらず、どうして学校で教えてくれなかったのだと疑問に思いませんか? アイデア力を付け...(全て読む

第5話 五感でイメージする (2009/03/24)

実はいきなりのチェックで何を言いたかったかというと、イメージするということは何かが見えるというだけでなく、自分の五感が実際に経験していないことでさえも脳によってあたかも今その経験をしているような感覚を生み出すという行為だということを分かってもらいたかったのです。 例えば優秀な料理人は今から作ろうとする料理の味をイメージ...(全て読む

第4話 イメージ力テストの(後篇) (2009/03/23)

さて、早速ですが、前回のテスト結果から、あなたのイメージ力を診断してみましょう。 前回、いくつの項目に○が付いたかを思い出して下さい ※まだテストを行っていない方は、一つ前のお話を読んでから、続きを読んでみて下さい。 ○の数 0 ちょっと厳しいかもしれませんが日々の訓練で何とかなるはず。 1~3 1つでも該当すればイメ...(全て読む

第3話 イメージ力テスト(前篇) (2009/03/19)

早速ですが、簡単なイメージ力のテストをしてみましょう。 『すっぱい梅干しを頭の中に5秒間、思い描いて下さい』 ・・・・・ 今、唾液が分泌されて来ていればイメージ力があるということの証拠です。 あまりに見え透いたテストでしたね。それでは、 『お花畑をイメージして下さい。そこにはチョウチョがひらひらと気持ちよさそうに舞って...(全て読む

第2話 イメージするって何? (2009/03/18)

私は数年前に「イメージするという行為の意味が分からない。」という人に出会ったことがあります。 「ほら、こういうことをイメージしてみてよ。」というと「ん? イメージ?」って返って来ました。「いやあ、だから頭の中に思い描くというか......。」といったやり取りをしていますと「イメージって見えるの? どんな感じなの?」と言...(全て読む

第1話 アイデアと切っても切れない「イメージ力」 (2009/03/17)

アイデアについて話をするのにアイデアというものがどういったものかイメージできなければ理解するのも難しいと思いますので、まずはその「イメージする」という行為について言及して行きたいと思います。 イメージ力などと言われるように、イメージするという行為はある種計算力のように能力がいるもののようです。イメージ力が弱い、強いとも...(全て読む

第七章 幹を太くし、枝を張る(イメージ力を付ける) (2009/03/17)

アイデアが身近に感じられず、誰もが操ることが難しい原因として、新しいアイデアが誕生するまで誰の目にも見えず、手に取ることが出来ないものであるという特徴があります。つまり今の科学では頭の中でしか閃かないものでして、ある意味ですが抽象的なお話を進めて来たと言えます。そこで第七章では、改めて「アイデア」や「イメージする」とい...(全て読む