【基本無料】＋【閲覧数制限解除料有料】での失敗

【アイデアの種】＝【お悩み相談料無料】＋【30件の覧料まで無料】＋【31以上の閲覧有料】

僕たちの会社では主力サイトの一つとして『お悩み掲示板』（https://onayamifree.com/）を運営しています。

誰もが簡単に自分の悩みを投稿でき、他のユーザーさんからアドバイスをもらうというものです。心理カウンセラーへの相談ですと１回５０００円といった相談料が掛かりますが、このサイトだと同じ悩みの経験者さんから実体験を通じたアドバイスがもらえることも多いのが特徴です。

恋の悩み、育児の悩み、仕事の悩みから日常のちょっとした悩みまで様々な悩みが毎日500件ほど寄せられます。Facebookなどの実名サイトと大きく異なり、匿名だからこそ自分の彼氏や旦那さんの相談や自分の浮気、不倫の相談まで赤裸々に語られているのが特徴です。

こういう内容はSNSではもちろん、友達や家族にも相談出来ないことも多く、今まで１年以上一人で悩んでいましたといった投稿者さんも少なくありません。

そういったごく少数の悩んでいる人に対して、この掲示板を見に来られる人は毎日10?13万人もいらっしゃいます。つまり、ほとんどの方が、ロム（閲覧のみの）ユーザーさんか、親切に回答を付けて下さる方のどちらかです。

全利用者さんの中で31件以上の投稿を閲覧される方は数％しかいないことも統計で出ていました。

広告だけのビジネスモデルしか持っていなかった僕たちは、この熱狂的なご利用者さん......恐らくサーバーへの負荷も多いはずだけど、サイトを愛して頂いているであろうユーザーさんに月額利用料を払って頂くお願いをしました。

しかも【無料】で継続されたい方は30件の投稿しか閲覧できないような制限を掛けたため、これまで積極的に使って頂いていた方の多くが有料会員さんになって頂きました。ここまでは良かったのですが、しかしながら、この【閲覧数制限】という【アイデアの種】は間違った種でした。無料サービスについて研究をしているにも関わらず自らのサイトで失敗してしまいました。

※次回は、この失敗の原因や、それを通じて得た教訓などについて、お話したいと思います。

本アイデアは、アイデア掲示板‐JYNUX（http://www.jynux.com/bbs/thread/152607）に2011年3月7日に投稿したアイデアです。