第4話 モバゲーにおけるモバG欲しさの友達紹介制度
モバゲーでは、利用者はサイト内でアバターと呼ばれる分身を着飾るためにサイト内マネー:モバゴールド(通称モバG)が必要になるのですが、友達を誘うとそのマネーがもらえるので、モバゲーに友達を紹介します。その友達も楽しく利用するためにサイト内マネーを必要になってきますのでまた友達を紹介するわけです。
一人だけサイトに勧誘しても十分着飾れるだけのマネーをもらえないため多数の人に声を掛けます。それが徐々に友達以外の見知らぬ人、例えばインターネット上で募集を掛けるなどといった紹介の輪が広がっていきます。
例えばの計算ですが、初期段階においては広告などで集客をした1000人の人が5人を紹介したとしまして合計6000人になり、その人たちが5人を紹介すると3万6000人。そうすると20万、100万、500万と増えるという計算が成り立ちます。
サイト内の人数が増えると広告収入が増え、更なる投資を可能とします。そこで様々な機能、特にサイト内で遊べる無料のゲームを開発し提供するのです。紹介する人も「無料でゲームを楽しめるよ」という具合に紹介しやすくなるわけです。
元々があまり自由にお金を使えない学生を含む若者をメインターゲットとしていたからか、すごい勢いで、紹介する口コミが広がりました。社会人が中心であり18歳以上しか利用できないmixiとはターゲットユーザーが異なったわけでして、そのため、口コミの速度もmixiを上回ったのだと考えられます。
まずネズミ講の仕組みをしっかりと理解し、そこから産まれたアイデアの種をネットビジネスとして「勘違いして組み合わせよう」とイメージさせて行くことで、新たなビジネスモデルが誕生するのです。
モバゲーは、日本だけでなく海外の事例も含めて分析していると、オープン当初から感じさせるほど秀逸なサイトとしてスタートしていました。一部、出会い系サイト的に利用されてしまった面はあるかもしれませんが、ビジネスとして非常に素晴らしいサービスであると言えます。この本の読者には若い人が利用するケータイサイトをあまり利用されたことが無い方も多くいらっしゃるかと思いますので紹介させて頂きました。
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