アンドロイドケータイ v.s. iPhone
アイデアブログから若干ずれてるかもしれませんが、日本のケータイ市場に目を向けてみたいと思います。
【軽さ】を車のように10kg、100kgという単位で追い求めるのとは異なり、1g単位でしのぎを削っているのが携帯電話やスマートフォン。
最近、iPod touchを購入したのですが、重量101gとかなり軽く感じます。普段使っているドコモのF06Bは139g。この38gでも手に持つと重みは全く違います。
この139gという重さはiPhone4も同じで、重さというべきか、軽さというべきかぎりぎり重たくないと感じる、手に持った時のバランス感を研究しているのでしょう。
iPhoneの対抗馬として大躍進しているのがGoogleが展開するアンドロイドケータイ。スマートフォンでソフトバンクに対して遅れを取っていたドコモから「GALAXY S」が2010年10月に発表されました。残念ながら日本製ではなく、韓国Samsung製なのですが、重量118gという【軽さ】を売りにしたかつての日本メーカーのような製品に仕上がっています。
携帯電話と違って圧倒的に多機能でありながらも、この21gの違いが購入者を引きつけると思われます。
ただ、先に紹介した自動車のようにボディーに使用する金属を減らし軽量化を果たしているのですが、その分、質感や高級感が損なわれています。【軽さ】も追求しつつ、そういった【質感】をいかに保つかも大切なアイデアのようです。
そして、2010/10/18にauはガラパゴススマートフォンを発表しました。OSにはアンドロイドを採用しながらもおサイフケータイ・ワンセグや赤外線通信を搭載。
とはいえ、富士通東芝モバイルコミュニケーションズが発表したこのスマートフォン、がっかりなことに149gもあります。【高性能】と【軽さ】では、ユーザーはどちらを選択するのか気になるところですね。
特に日本の携帯電話は【軽さ】をもっと重視すればよいのにと常々思っていますが、ガラパゴスでは【高機能化】という【アイデアの種】をどんどん詰め込む方向に進みました。iPhoneやアンドロイドケータイという黒船の来襲で日本の携帯電話も大きな転換点を迎え、独自の進化を遂げるだけでなく、【世界標準】という種を選択しつつあるのは事実のようです。
なお、韓国パンテック社がauから発売する『SIRIUS α IS06』は最新OSである「Froyo」を搭載しつつ、109gという【軽さ】も武器にしています。小さく軽くが日本のお家芸だったと思うのですがが、同じくシャープが発売するアンドロイドケータイ『IS05』は132g。
ガラパゴス日本でしか使えなかったケータイ電話が世界市場で戦えるよう新たな進化が必要ではありますが、日本以外でどんどん進化が進んでしまったように見えてしまうのは少々残念な気がしています。今や韓国、台湾に負け、数年後に中国に負けるのでしょうか。
ジャンル:ビジネス・仕事
タグ:軽さ アンドロイドケータイ iPhone GALAXY S ガラパゴススマートフォン SIRIUS α IS06 Froyo
本アイデアは、アイデア掲示板‐JYNUX(http://www.jynux.com/bbs/thread/134650)に2010年11月1日に投稿したアイデアです。
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