第2話 インターネット&口コミの無限連鎖
私が1997年に思いついてスタートさせたビジネスとして、無料のメーリングリスト事業(※メーリングリストとは、複数の人でメールを共有するサービス)がありました。この発想の原点は、実は無限連鎖講(ネズミ講)だったのです。
どのインターネットサービスでも、一人でも多くのユーザーに使ってもらいたいと考えるのは当たり前ですが、大抵のサービスがユーザーを一人ずつしか増やすことができません。広告を打つなどして同時にたくさんの人が使うようになるということはあっても、
ねずみ算的に広がるということとは意味が異なります。
無限連鎖講をご存じで無い方のために極めて単純化して説明させて頂きます。
ある人が、友達五人に「儲け話がある」と、次のように伝えます。
「私に1万円を下さい。その代わり、あなたも友達五人にこの方法を説明して1万円をもらって下さい。そうすればあなたは結果的に4万円の利益を生むことができる。でも、その友達も同じようにすればその友達も4万円儲かるから素敵な話でしょ?」
この馬鹿馬鹿しい儲け話も絶え間なく繰り返されれば、確かに儲けることは可能ですが、日本では無限連鎖講の防止に関する法律として禁止されています。未だにインターネットで、お金だけでなくノウハウ本や化粧品や健康食品とをセットで売買することで法律を逃れ、脈々と繰り返されている行為です。
ご紹介した内容は不完全なモデルですが、実際に一般に繰り広げられているネットワークビジネス(伝える手段によっては無限連鎖講になってしまう)は必ずお金の流れが伴い、実質的には後から参加した人が先に参加した人より損をする仕組みになっていて、情報を早く得たかどうかで損得が生じる不条理な仕組みだと私は理解しています。(連鎖していく販売方法が全てネズミ講と言っているわけではありません)
否定的なイメージをお持ちの方も多数いらっしゃるかと思いますが本質を理解して、アイデアの種を取り出しておくことも大切です。
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