第24話 『家賃無料のチョンセ』.......習慣も仕組みもアイデア
前回は、政治制度などについて触れましたが商習慣もアイデアと言えます。例えば、不動産流通、サービス業などにおける仕組みです。
事例を挙げてみますと、お隣の韓国ではマンションなどの不動産賃貸の際、日本と同様の家賃制度もあるのですが、『チョンセ』という仕組みが一般的です。
賃借人は先に何百万円ものお金を用意する必要があるのですが、その代わり家賃を払う必要が無く、更には退去時に全額戻ってくるという仕組みが一般的です。家賃を払わないで良いというのは画期的なアイデアだと思われませんか?
何故、家賃を払わなくて良いのでしょうか?そこにアイデアが隠れていそうです。
韓国の事情を見てみますと【不動産現金購入】【不動産バブル】【高金利】【運用】などのアイデアの種が見つかります。日本とは異なる点は、政府の政策によって大部分をローンで買うようなことができなかったり、不動産バブルが最近まで続いていたので所有しているだけでも利益をもたらしたり、預金金利が高かったり、不動産や株などで資産運用をしている人が多いということなどが挙げられます。
見方を変えれば賃借人から借りたお金で不動産を購入して資産運用を繰り返しているようにも見えます。
不動産価格の上昇トレンドが2008年で下降に転じてきそうですのでこのまま継続できる商習慣かは定かでありませんが【無料】という素晴らしいアイデアの種を不動産賃貸にもたらしているのは画期的なアイデアであると思います。
トラックバック(0)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://hirameku.com/mt/mt-tb.cgi/606