第35話 ヒラメキ力を向上させる訓練法
【アイデアの種】から【アイデアの花】を咲かせるヒラメキ力は誰でも持っているというものではありません。これは産まれてすぐに計算力があるわけでは無いのと全く同じことです。練習をしなければ身に付かない能力なのです。ですが、ご紹介したように、この数字とこの数字を足すとこの数字になるという様にイメージできる計算力と非常に良く似ていて、何回も何回も繰り返して練習をすることによって、徐々に答えを出せるようになる類の能力です。?
しかし残念ながら、読解力、理解力とか言語力といった左脳が大きく影響する能力と異なりますので、頭が良いからといって発揮できる能力とも異なります。
どちらかといえば、野球でノックをしてもらって、身体が自然に反応してボールをキャッチできるようになるといったものに近いかもしれません。意識する以前に、無意識で身体を動かす命令を行うようにならなければ、誰かが打った瞬間に、そのボールの方向に身体を動かすことはできないと思います。
恐らく頭の中で、ボールの動く方向、速度、自分の身体の位置、ボールとの距離、地面の様子、バウンドの仕方などを瞬時に計算処理して、そのボールをキャッチした時の手と足の状況を作り出して、そこに至るまでの身体の動きを頭が命令を出しているのでしょう。
サッカーのゴールキーパーが何故ペナルティキック(PK)のボールを押さえられるのだろうかと不思議に思うことがありますが、訓練をする以外に、ボールを取れるようになることはあり得ないですよね。
あなた自身も会議中にたくさんのアイデアのパスをもらっていることと思いますし、たくさんのシュートを打ち込まれていることと思います。その瞬間にアイデアを出せるようにするには、絶え間ない訓練が必要だということをご理解頂きたいと思います。
次回は、実際にヒラメキ力を向上させるための、具体的な訓練法をご紹介したいと思います。
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