第37話 『卒業旅行は複数回で』......読む前にイメージする
ヒラメキ力の訓練において、新聞を普通に読むという行為は、例えば、小中学生の頃、教科書の例題を解く際に、最後のページの方の回答を考えもせずに見てしまっているような「ズル」をしている状態と言えます。人間の脳は働くことに対して節約しようとする傾向があるようですから「ズル」をするのも無理はありませんが、アイデアが閃く脳作りのためですから違和感を克服してください。 日経新聞では経済、政治、国際、企業活動、投資、金融、スポーツ、文学、読者の声などといったテーマで記事がまとめられていますが、それぞれの分野で意識的にこの中身イメージ法を実践して頂きたく思います。 2008/10/25の日経新聞朝刊の見出しで練習してみましょう。見出しには『卒業旅行は複数回で』とあります。 あなたが、旅行代理店勤務では無かったとしても、読む前に、この記事の内容を予測し、良い旅行商品をイメージするのです。 【卒業旅行】を分解すると【卒業】【旅行】【友達】【思い出】【大学】【内定】【海外】【ツアー】【貧乏】【最後】【時間調整】などとなります。 例えば、この中で【複数回】というキーワードと関連するのは【友達】であろうと類推します。つまり記事の内容には【友達】を分解して得られる【サークル仲間】【ゼミ仲間】【遊び友達】【高校時代の友人】【バイト仲間】【同級生】など一緒に行く対象を増やしたのではないかと想像してみるわけです。 内定時期が以前より早まったことが、何回も旅行に行ける機会を増やしているでしょうから大学生をターゲットに何度も行きたくなるような商品のアイデアを考えてみましょう。 次回は、実際に私がイメージした企画アイデアをご紹介します。
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