第21話 脳から記憶を引き出す
1+2は3、2+2は4という法則を知っていたとします。では3+2はこの法則では5では無いかと頭で処理されることが「考える」ということです。つまり、答えの記憶から引き出す行為ではありません。足し算の場合は何度も何度も繰り返して練習問題を解くことによって答えを記憶領域に詰め込んでいく作業と言えると思います。
アイデアを考えるという場合はどうでしょうか?
既にあなたの頭の中にあるアイデアを引き出す行為では無い訳です。
もし、計算問題を考えている時のあなたの頭の中と環境問題を考えている時の頭の中が同じ仕組みなのであれば、練習をしたことの無い環境問題について突然答えが閃くはずがありません。これは環境問題だけでなくあらゆる問題について当てはまるわけです。人生において誰もがぶつかる「正解の無い問題」に対する答えを考えるという訓練も「アイデアを閃く」という訓練も受けていないと思います。
学生時代に受けた試験って、どういうわけか答えは一つしか無い問題ばっかりでは無かったでしょうか?
ですが、あなたの日常におきることは答えが一つしかないものばかりではなく、ほとんどの場合、選択できる答えが多数あることが多いのでは無いでしょうか。
アイデアが閃くという訓練以前の問題でして、漠然としている問題について考えるという行為を真剣に練習したこと自体が無いのでアイデアを考えるということが出来ないのは当然のことなのです。
逆に考えますと計算問題のように練習すればできるようになるとお考えいただいても問題ないと思います。
※次回は、計算問題の練習とアイデアのヒラメキの関連性について、もう少しご説明します。
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