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ヒラメクトップ第7章 イメージの力

第10話 イメージ力がある人 その4

・ 小説家

小説は実際に存在していない世界や人を頭の中に明確にイメージしてストーリーを展開させるわけで、イメージ力が強くなければできないものです。歴史小説にしても実際に歴史上の人物に会って話を聞いたかのように、その時の心の一つ一つも描いていきますし、ファンタジー小説では、実際に現実の世界とは異なる世界観までをもイメージし、その世界を文字だけで読者の頭の中に描くわけです。
例えば、世界的にも大ヒットしているハリーポッターのような小説においては、実際にあのような魔法の学校が存在したり、作者がその世界を見てきたのでは無いかと思えるほど豊かな世界観が生み出されています。強いイメージ力の賜といえると思います。

・ 話すのがうまい人

イメージ力とどう関係があるのかと思われるでしょうが、話すのがうまいこととイメージする力とは大いに関係があります。話というのはある経験などが話し手の頭の中に明確にイメージされていて、それを聞き手の頭の中に描いてあげる作業と言えます。聞いている人があたかもその話の中にいて、経験をしているかのように感じるだけの情報や感情を言葉にして伝えるわけです。

逆に聞き上手の人は、相手の話を擬似的に経験したかのようなイメージを頭の中に描くことによって、的確な質問を相手に投げかけられる人だと言えるかと思います。聞き手の人がイメージしたことで、自分ならこうする、それでどうなったんだろうかと感じるからこそ、話し手がより話しやすい状況を作っているのです。

話をしながら少し左上の方を向く仕草や目だけが左上を向くといったことをされる方がいらっしゃいます。また、何かを考える際に頭を右に傾けることがあるかと思います。これは脳の仕組みにも関係しているようですが、その時の頭の中では視覚では無い感覚、つまりイメージする行為が行われているためだと言えると思います。そういったイメージされたものが言葉で出てくる人もいるでしょうし、映像で出てくる人もいるでしょう。その時の情報が多ければ多いほど相手に伝える情報が多いわけで結果的に話がうまいとなるわけです。

※次回は、最後にアイデアマンの例をご紹介します。

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