第9話 考えてもアイデアは出ない?
今回、この本を執筆するに際しまして、たくさんの知人に「アイデアが閃く時」について伺ってみましたが、全員から共通して返ってきた回答が、アイデアはふとした瞬間に閃くことが多いというものでした。
何か一つを考えるという行為は、何気なく行うことが出来るのは当たり前ですが、二つ以上のことを考えるという行為は訓練しなければなかなかできるものではありません。
一度考えようと、考えるべき対象のことに頭の中がフォーカスを当ててしまいますと、そのことだけがはっきりと見えてしまうため、アイデアが閃くのに大切な「勘違い」が発生しにくいわけです。
どれだけ脱線しても構わないので、アイデアを出そうと思いながら、周りの人とたわいもない会話をしている時の方がよっぽどアイデアは閃くものなのです。
アイデアが閃くように意識することを続けていくうちにこういったことが潜在意識の中にまで入り込めば、私のように夢の中だったり、先ほどのようにアイデアを出そうと思わなくても勝手に頭がアイデアというものを色々と見つけようと思いを巡らせるようになります。
人とおしゃべりしている時、お風呂に入っている時、新聞を読んでいる時、歩いている時、信号待ちをしている時、電車の中の広告を見ている時、車窓から風景を眺めている時、旅行でぼーっとしている時、食事をしている時など様々なシーンで様々なアイデアが勝手に浮かんで来ます。
アイデアの種を根気よく育て、アイデアの花を咲かせるところまでは水と光を与えてあげるという日々の継続作業が必要ですが、アイデアの実がなるのをただ単に待っているという感覚に近いです。
アイデアが閃くのは自分自身ですから考えていないわけでは無いのですが、頭の奥の方にいる脳には常に考えろと命令を出しているのかもしれませんね。(笑)
※次回からは、少し脱線になりますが、「悩んでいる状態」から抜け出すためのアイデアについてお話して行きたいと思います。
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