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ヒラメクトップ第5章 アイデアの環境

第8話 アイデア会議は三人で

アイデアにはリラックス状態が必要であるというお話もさせて頂きましたが、まさにそれが関係していまして、三人というメンバー構成でアイデア会議をしたとしますと大抵の場合は二対一で座るかもしれませんが、私は三角形で座るようにしています。

人間は誰かと向かい合うと相手と対立しているという意識が勝手に産まれてくるそうです。三角形で座るというのは、残りの二人が必ず平等に斜め方向に座わることを意味しています。二人だけの時も向かい合って座るよりも横に並んで座っていた方が何となく親密度が増し、リラックス状態になります。

四人以上の場合は必ず誰かと対立した形で座る必要がありますので、この関係は産まれず、唯一、三という構成の場合の時に可能な座り方なのです。どうしても大きな組織で人数が多くなる場合には3の倍数で分割して会議を行うのが望ましいです。例えば、6人で3人×2。9人で3人×3といった具合です。この理屈が正しければ、9人がベストかもしれません。三班に分けたチームの代表が新たに3人で会議を開けば最高の意見、アイデアが飛び出すのでは無いかと思います。

なお、大勢で一堂に会してアイデアを出すことも不可能では無いでしょうが、恐らくほとんどの場合は発言する人が少数に限られているでしょうし、効率よくアイデアを出すのは至難の業です。今、実際にやっておられてなかなかアイデアが出ないとお思いでしたら、まずは3人だけでアイデア会議を開いてみて頂ければと思います。

実は、この会議の3人ルールは自分の成功体験にも基づいています。私が1997年に初めて設立した会社のメンバーは3人でした。様々な意志決定が大変行いやすく、改めて考えますと、性格も異なる3タイプの人間が会議を行った上で全員一致の意志決定方法をとるのが理想の意志決定体では無いかと感じたのでした。

現在のミクル株式会社も、設立は、その体験に基づきまして雑用担当なども採用せず、私を含めて重要なメンバー3名で行い、やはり大きく成功致しました。

つまり、アイデアだけでなく通常の会議にも非常に有効な会議運営の方法なので3の倍数での会議を是非実践されることをお薦め致します。

※次回は、アイデアが閃く時ってどんな時なのかということについてお話します。

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