第35話 ジグソーパズルで脳を鍛える
ジグソーパズルは意外と戦略が大切であり、且つイメージ力をフル回転させるゲームです。
前頭前野を鍛えるという目的で実施するのであれば、普段とは違って次のようなルールで行って下さい。
ルールその1:完成した絵柄は極力見ずにしばらく眺めて記憶してどの部分から組み立てていくかという戦略を立てそれに基づいて進めて下さい。
ルールその2:何時間で完成させるのかという目標時間を設定し、必ず数回同じパズルで前回組み立てた時よりも早く完成させるというタイムトライアルを行って下さい。
(※得意で無い方は一回目だけ絵柄を見ながら組み立てても大丈夫です)
ピース数は多くても少なくてもあなたのレベルに応じて合わせて頂いて結構ですが、できれば3時間以内で完成できるものを選んで下さい。それが半分の1時間半以内で完成できるようなピース数が継続を考えますと良いでしょう。普通の人であれば300?500ピースが適当かと思います。
また、これだけは守って欲しいのですが、絵では無く写真のパズルを選んで下さい。これは色の濃淡や変化が必要であるためです。とはいえ、ジグソーパズルに慣れておられない方はイラストなど絵のパズルでも大丈夫です。
1回だけパズルをしてもこの例ではあまり意味が無く、何度も繰り返すことが大切です。何度も組み立てているうちにパズルのピースや組み立てたときの絵の状況などのイメージが頭の中に蓄積されていき、また一から組み立てる度にイメージを引き出すという作業が前頭葉を活性化させます。。
アイデアの花が咲く瞬間というのは脳に蓄えておいたアイデアの種とのパターンマッチングであったり、自分の知識や情報との一致であったり、混同が必要なのですが、繰り返し行うジグソーパズルは、前回組み立てた時に一つ一つどこにはめ込んだかという記憶が蘇ると共に、完成した時の絵柄を常に頭の中に思い描くという作業が必要になります。
また、はめたいと思っているピースをたくさんのピースの山から探そうとする時に、恐ろしい速度で頭にイメージしたピースに合わせる検索作業が発生しますし、一つのピースを手にした時にそれがどの方向ではまるのかということをイメージ力でクルクルと回転させる作業も発生するのです。手でクルクル回転させるのではなく出来る限り頭の中で行って下さい。
色合い、出っ張った部分の大きさ、ずれ、角度などが向かい合うピースとぴったり合わさるのかを頭の中だけで判断していくのです。その時に前回もこのピースを手に持った時にここにはめたっけというイメージが蘇ってくれば相当なものだと思います。
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