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ヒラメクトップ第9章 アイデアの実

第8話 インターネットサービスとタイミング

アイデアのタイミングをインターネットサービスに限定して考えてみましょう。

2000年以前にスタートしていて、かつアイデアは素晴らしくてもタイミングが早すぎて大きく成功しなかった、もしくは一度撤退したインターネットサービスとしては「ビデオオンデマンドサービス」「プッシュ型情報配信サービス」「バーチャルコミュニティ」「個人ホームページサービス」などが代表的なものとして挙げられます。

それぞれ今では「ビデオ共有(YouTube等)」「RSS配信(PodCast等)」「3Dバーチャルコミュニティ(セカンドライフ)」「ブログ(アメブロ)」などのようなサービスとして多数の利用者を獲得しています。
これらは2005年頃から大きく成功していきましたが、全て1999年頃には既に似たサービスがあったものばかりです。

当時、普及しなかった原因として考えられるのは、ネットの常時接続が普及していなかった、大容量の情報のやり取りができるブロードバンド回線が無かった、パソコンの処理能力が乏しかった、ブラウザなどのソフト技術が追いついていなかった、著作権の問題が解決できなかった、収益モデルが確立できなかった、利用者がパソコン利用に慣れていなかったなどといったものだと思われます。

つまりこの当時のインターネットサービスにおいて成功するには、【インフラの能力】【端末の処理能力】【ソフトウェアの性能】【収益化の仕組み】【ユーザーのリテラシー】などのタイミングの検証が必要だったと言えます。

もちろんタイミングだけの問題では無いと思いますが【見極め】が甘かったのかもしれません。

※次回は、【タイミング】の問題で一度失敗したアイデアへの取り組み方についてご紹介します。

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