禁断のアプリに手を出したau
通話料無料をうたうauのスカイプの搭載。業界ではスマートフォンでの出遅れを取り戻すための「苦肉の策」だと考えられているようです。とはいえ、世の中がデータ通信中心に移行している今となっては当たり前の判断だとも考えられます。
では、このスカイプとの提携というアイデアは、どう捉えたら良いのでしょうか。
ソフトバンクは『タダ友』を全面に押し出して、月々980円のホワイトプランに加入するソフトバンク同士なら実質無料(1~21時まで限定)という【低価格】+【無料通話】であるプランを提供しています。
一方、auはというと基本料金を取った上で、「指定通話定額」というサービスを提供しています。「月々390円で相手先を3件まで指定して、その相手に通話する料金は、いつ・どれだけ電話しても無料(国内通話に限る)」といった、無料というより定額料金制度に留まっています。
そんなauの現状をみると、携帯電話に搭載したアプリを用いれば相手がPCであろうが他社のスマートフォンであろうが【無料】で通話品質の高い音声通話を掛けられるという試みは、思い切った判断だと思えます。
不景気が続いている中、財布のひもが固くなっている状況下では、世界的に【無料】というアプローチはとても重要になってきています。とても大切な【アイデアの種】です。
2010年11月26日に発売したこのスカイプを搭載する「IS03」は、au初となるフルタッチタイプのAndroidスマートフォンであることも手伝って、発売直後から大きな人気となり、品薄傾向が続いているようです。
※次回は、auとスカイプとの提携から見る、近い未来についての考察です。
本アイデアは、アイデア掲示板‐JYNUX(http://www.jynux.com/bbs/thread/145190)にも投稿しています。
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