第12話 ドメイン名や1つの音でさえもアイデアの種
実際にそのスペルでドメインが空いているかを検索したところ、comドメイン以外は全て空いていたり、商標が登録されていないか調べたり、英語で変な意味やマイナスイメージにならないかを確認したり、携帯電話を持ち出してmikleと打ち込みやすいか試してみたり、人にミクルってどうかなと言いまくって反応を見たり、ミクルって音の響きが悪く無いかを考えてみたりといった様々な見方をしてみるわけです。
いくらアイデアマンの私であっても、ネーミングというのはとても難しい作業でして、動作を表す単語を口に出してみたり、書き出してみたりするというような、意図的にアイデアを出すという作業を意識的に行った結果として閃いたという典型的な事例だと思います。
音として分析しますとM音には母性や家庭をイメージさせ30歳~45歳の出産経験のある女性が好む音なんだそうです。実際に私たちがサービス提供を始めた会社名そのままの『ミクル』という月間200万人程度の皆さんに利用して頂いています掲示板サービスのメインユーザーにぴったり当てはまり、女性が66%を占め、30歳以上のユーザーも非常に多いという結果となりました。
はじまりの章において、あらゆるコトが分解可能であり、言葉も音に分解できるということを紹介致しました。その音自体も【アイデアの種】であるわけですね。このケースにおいては、【ミ】という文字の持つ音を取り入れるということも【アイデアの種】なのです。更に私は女性中心のコミュニティサービスにおいては【濁音を含めない】ことも【アイデアの種】と考えていました。
当サイトにおいて最も利用者が多いコミュニティが育児コミュニティであるのも、上記のような【アイデアの種】と密接に関係しているものと考えています。
ネーミングについて専門的に勉強したことがあるわけではありませんが、アイデアと同じで発想の仕方さえ知っていれば案を出しやすくするのは間違い無いと思います。アイデアを発想するにも様々な方法があるのと似ているでしょうから、ネーミングに発想法があるなら、アイデアにも必ず発想法があるはずです。
私たちの会社の名前を生み出したのと似たようなネーミングの事例にお掃除サービスで有名な「ダスキン」があります。何となく英語っぽい名前ですがこれは「ダストクロス」と「ぞうきん」を掛け合わせたものだそうです。こんな感じで名前を作り出すのもアイデアだと思いませんか?
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