第29話 『陣内智則の一人コント』......勘違いからの「オチ」
大喜利をご存じでない方も、漫才や落語での「オチ」についてはご存じかと思います。
漫才で言えば「ボケ」が勘違いを演出して「ツッコミ」で「オチ」を付けます。漫才でなくても陣内智則さん(藤原紀香と結婚した吉本興業所属の芸人)の一人コントでは勘違いから来る「オチ」で観客を笑わせます。
また、落語で言えば話の中に登場する主人公が何らかの勘違いに基づいて話が進行します。聞き手である観客はその話に引き込まれ最後のオチで自分も勘違いをしていたことに気付かされて「オチ」が付くわけです。
関西の人と話していると「え? この話のオチは?」「今のオチで良かったん?」といった質問をする人がたまにいるかと思います。関西だけでは無いと思いますが、関西文化として、話にはオチを付けるものだという概念があります。「基本的には全ての話が笑いで終わらないとあかん、話にはオチがないとあかん」なんて考えているのは関西人が多いと思います。
「オチ」にも色々なパターンがありまして、笑いだけではありません。ドラマや映画や小説が好きの方なら、例えば最後に物語がどうなるのかを色々な期待を持って見るのではないでしょうか?
「え~、結局そういうオチ?」というように、観ている人への裏切りや、逆に安心させるような展開で幕を閉じるわけです。
※次回は、「オチ」とアイデアが産まれる基本パターンの関係をお話します。
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