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ヒラメクトップ第6章 アイデアの習慣

第7話 脳は使えば発達する

もしも脳が人間の筋肉のように鍛えれば大きくなったりして、見た目で頭が大きくなるといったことが起きれば分かりやすいのですが、多少のことでは変化することはありません。将棋士は視床下部※が大きく発達し、コブのようになるそうですが、それはよっぽどのケースです。脳を使っていないからといって、メタボのようにだぶだぶにもならないところが問題かもしれません。

「わあ、この人って頭が切れる人やなあ。」そんな風に感じる人に出会うことがありますが、見た目ではなく、行動や言動などによってしか脳が動いているかどうかは見極めることができないわけです。また、自分自身の脳が動いているかということは、自分には分かりづらいでしょう。

脳は多数の神経組織によって形成されているのですが、使えば使うほど、その神経組織を流れる容量が多くなります。そして、知識、情報、経験を増やすことによって海馬にたくさんの情報が送られ、様々なシーンで、その情報と現状を照合しながら、どのように対処すべきかといった判断をするために、とんでもないスピードで検索、照合、判断、行動といった処理が行われるのです。これだけならパソコンや機械にでも可能かもしれませんが、脳が活発に動く人はそういったことに加えて、周りの人の感情、自分の損得、予測される結果、未知のことに対する対応方法などを瞬時に計算して判断できるのです。

これは頭の使い方という問題だけでなく、たくさんの情報を処理できるだけの神経の伝達容量も大きく、また、判断に使われているデータ容量も大きいから、複雑な判断が可能になっていると考えられます。

こういったことはアイデアの閃きにも非常に大切な要素が含まれていて、複雑な動かし方が可能でなければ、そもそもアイデアが頻繁に沸いて出てくることは困難ですので、しっかりと認識をして頂きたく思います。

※次回は、最近流行の「脳トレ」についてお話させていただきます。

※視床下部......目の後ろあたりに位置する脳の一部。自律神経系、内分泌系、体温調節などのコントロールを行う

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