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ヒラメクトップ第6章 アイデアの習慣

第11話 脳へのインプット作業とアウトプット作業

普通のインプット作業だけにおいては前頭葉を活発に動かすこともありませんし、脳から情報を引き出すということもほとんど行われていませんので、頭を使うという意味では同じでも、使っている脳の部分や使い方が全く異なっているのです。

これは不思議なのですが、私自身も、好きな曲を口ずさみながら、この本のような難しい内容を理解しつつ読み進めるということは、相当集中してもできないかもしれませんが、自分で文章を書くというアウトプット作業であれば、それほど苦痛ではありません。これは使っている脳の場所が異なっているからだと思いますし、逆にそういう風に脳を複雑な状態にしている時の方が、文章を思い付きやすいようです。難しいことは分かりませんが、海馬の揺らぎと関係しているのだと思います。

頭を使っているという状態が、本当に複雑であることは間違いありませんが、その使い方には、どういう風に使っているかによって大きな違いがあり、前頭葉や海馬を同時に活発に動かすという頭の使い方は、意識的にアウトプット作業を行う必要がありそうです。

この場合のアウトプット作業と言っても文章を書くという意味では無く、自分の脳の中にある情報を引き出すという意味ですので、知っている曲の歌詞をリズムに合わせて口ずさむことだったり、文章を読みながらも先を推測したり、自分の知識に照らし合わせて情報の是非を判断したり、自分の経験に照らし合わせて疑問を感じたり、なるほどと感じたりと自分の記憶域との情報交換から単純に引き出される情報や産み出される新しい情報、そして感情、感想を思い付くことなども含んでいます。

時間が惜しいからか、この文章に読む価値を感じていただけないからか、できるだけ早く読み進めようとされておられる方もいらっしゃるのだろうと思いますが、インプットしつつもアウトプットするということを習慣化させるということも、脳の活性化には重要なのだということもご理解頂ければなと思います。

詰め込み式の学習に慣れ、また現代社会は大量の情報が入ってきますので、インプット作業だけでも大変ですが、なかなか慣れていないアウトプット作業にも重点を置けるようになりましたら、インプットとアウトプットをバランス良く使い分けることが可能になり、そして、アイデアの閃きに必要な「脳のアイドリング状態」を作り出せるようになるのです。

※次回からは、アイデアが閃くという状態が、どういう状態なのか、ということについてご説明します。?

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