第59話 自分をたくさん製造する
自分が小さい頃、藤子不二男藤子不二雄先生のパーマンという漫画を見て「うわぁ?、コピーロボットあったら、めっちゃ便利なんやろうなあ。」と思ったものです。小さな人形の鼻を押すと、その人形が自分と全く同じ姿に変身して自分が嫌なことまで引き受けてくれるわけです。そして、そのロボットの経験を後から取り込むことができるのです。実に素晴らしいロボットだと思います。21世紀になればドラえもんが誕生すると思っていましたし、コピーロボットも開発されるんじゃないかなんて思ったものです。
ご存じの通り時代だけが流れて21世紀になりましたが、残念ながら自分をサポートしてくれるドラえもんも誕生していませんね。
コピーロボットを見ておもしろいなと感じたのは、主人公のパーマンがやりたいことをやるために、例えば代わりに学校に行ってもらうといった使い方ではあったのですが、それはのんびりしたいといったことや学校での勉強が嫌いだったからではあるものの、意外と自分の周りにいる人がピンチになって、そのとたんに人助けに全力を尽くすといった二面性を実現していた点でした。
コピーロボットには感情があまり無いので、例えば"嫌い"といったことを感じ無いわけです。自分がコピーされるのですが、そういった面はコピーされていなかったのです。主人公はまなけものだったり、勤勉家だったり、勇敢なヒーローだったり、おっちょこちょいだったりと、場面によっても周りにいる仲間によっても性格ががらりと変わるのです。小学生なのにも関わらずそういった様々な姿を見せる主人公が生き生きとして映りました。
もし自分が意図的に複数の性格を作り出したらどうなるのだろうか?
感情の羽が人それぞれということと何か関係が有りそうでは無いですか?
※次回は、複数の性格を作りだすために両極端の自分を演じてみる、という方法をご紹介したいと思います。
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藤子不二雄の名前が間違ってます
ご指摘ありがとうございました。
本文を修正させて頂きました。