第60話 たくさんの性格を持つ
僕は小中学生の時のテストの点数が周りよりも良かったせいで、周りの友達から優等生という見られ方をされていました。勉強が好きで勉強をたくさんしていて遊ぶこともあんまりしないと思われていたみたいですが、自分では"ガリ勉"的に勉強という目の前のことに盲目になっているかのようなイメージを持たれるのがとても嫌でした。テレビという存在が点数の良い子=ガリ勉で牛乳瓶の蓋のような眼鏡をかけているといったイメージを植え付けようとしていましたので仕方なかったかもしれません。
テストの前でも友達と遊んだり、友達に勉強を教えてあげたりして、あまり勉強をしないことに友達が不思議がっていたのを覚えています。授業中は真面目ではありますが、家に帰るとパズルやゲームばっかりやっているという二つの性格を自分の中に作っていたのです。
真面目と不真面目、内気と社交的、気弱と強気、MとS、偽善と偽悪、KYと配慮好き、人好きと人嫌い、計画的と行き当たりばったり、馬鹿と天才、横着者としっかり者、軟派と硬派、リーダー的と受動的などのように両極端の性格を演じてみるということを行ってきました。実は今となってはどの性格が自分の性格なのかよく分からなくなったというのが正直な感想です。
どの自分が本物の自分でどの自分がコピーロボットなのだろうか? そんな風に感じながらも、パーマンの中のコピーロボットのように経験は全て一つの自分に集約されていきます。確かにどっちの方が居心地が良いという感覚はありますのでどっちタイプかは分かりますが、どのシーンでも本当の自分であることは間違いありません。自分の意志で行動しているわけですから。
※次回は、これまでのお話が、アイデアにどのように関連するのかをご説明します。
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