第17話 勘違いのメカニズム?
「勘違いしたところでアイデアなんて出ないじゃないか。」と思われる鋭い方もいらっしゃるでしょう。実はその通りでして、物事を勘違いして理解しようとするだけではアイデアは産まれません。
現状より良い考え方で無ければアイデアとは呼べないことは説明するまでもありません。それではアイデアマンの頭の中はどうなっているのでしょうか?
この事に気づくまでに何年掛かったか分からない程、解明するのが困難だったのですが、実はアイデアマンの頭の中では物事を正確に理解するのと同時に様々な勘違いを発生させる思考パターンが形成されていて、その勘違いの発生とそれを行った時の自分自身の感情(例えばすごい! ダメ! といった)や周りの人の感情のシミュレーションを瞬時に何通りも行っているのです。
そして、そのアイデアを実現させた時に引き起こされる結果も同時にイメージしているわけです。その結果が良さそうだと判断出来たときだけ自分の考えとして採用するという信号が送られるのです。
自分の頭の事なのに何故何年も気づかなかったかといいますと、この作業は無意識下で行われるものですので、自分ではこのメカニズムのことは意識していないのです。ですからアイデアが閃いた時に、どうやってそのアイデアが閃いたかは自分には分からないのです。
恐らくアイデアマンだと自負されておられる方でさえも、自分自身では気づいていない方がほとんどだと思います。私の場合は一日の内にいくつものアイデアが閃くことがありますし、誰かに何か良いアイデアは無いかと相談された時、実際にアイデアを思いつくことが多々ありますので、いくつか仮説を立ててみてアイデアが発生した時の自分の頭で起こったことを分析してきたのです。
何故かこういう瞬間を以前から色々考えてきたと言った気持ちになります。デジャヴーと感じたときのように。
※次回は、ではなぜ、普通の人がアイデアを閃きづらいのかという理由についてお話します。
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