第31話 料理はイメージだ!
3.料理
料理にイメージ力というのもぴんとこないかもしれませんね。ですが実際に料理している時の脳の働きを思い出してみますとうなずいていただけるかもしれません。
料理というのはまず何を作ろうか? という所からスタートします。人によると思いますがスーパーで特売のものがある食材から考えたり、冷蔵庫に残っている食材から考えたり、普段のローテーションから考えたり、ふと食べたいと思い付いたり、作ってあげる人に合わせて考えたりなど実に様々だと思います。
また、実際に料理を作る際に重要なのが同時に複数のことを考えながら計画性を持って行動しなければなりません。これを切った後に、こちらの鍋に火を入れて、その間にお米を炊かないとなんてことが必要です。これら全ての思考がイメージ力と結びついていますよね。あなたの頭の中にある料理レパートリーと目の前にあることとのパターンマッチングなのです。
では、実際に食材を用意するにも記憶している料理の完成形から必要な食材を用意するのでは無いでしょうか? 例えば、おでんを作ろうと考えた時に、必要な食材って自分が食べているときのことをイメージしたりするかと思います。「え?っと、卵、じゃがいも、こんにゃく、厚揚げ、大根、ゴボウ天、え?、あと何食べるっけ? そうだ、牛すじと餅巾着忘れてた。」なんて感じでは無いでしょうか? そして、足りないものを覚えておいてスーパーへ向かいます。そこでは必要な分量をイメージしながら買い物を進めていくわけですよね。
そして、実際に調理する時のことを思い出して見て下さい。料理には戦略が必要です。戦略というのは頭の中で立てるものですが、まず何から調理していくか、そして後から何を入れて行くのかが非常に大切です。これは火の通りや味付けと関係しているわけで、これが料理の正否を左右します。おでんの場合は、そうですね、先にゆで卵を作るところから始まるでしょうか。そして、お出汁をとって、具材を入れていくわけですが、時間の掛かる大根などは早くから投入しますが、じゃがいもは早く入れすぎると型くずれしてしまいますし、持ち巾着なんかは最後に入れないと食べる時には全て溶けて無くなってしまいますよね。どの程度の時間を掛けるのが最適かをしっかりイメージすることも美味しく作る秘訣かと思います。
※次回も、もう少し料理の例をご説明します。
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