第5話 チャンスを活かす・ピンチをチャンスに
前回まで【適性】についてお話しましたが、その【適性】自体にも【タイミング】があるということを今回は取り上げてみます。
今はまだ【適性】が無いというものでも時期が来ればクリアできるものがあります。例えば簡単なもので、弁護士事務所を開くというアイデアの花のためには【弁護士資格】が必要なようにです。
つまり、【適性】には内部要因に依存するタイミングもあるわけです。
法人で考えますと「利益が確保できるようになった」「優秀な人材が入社した」「ある事業が成功した」「借り入れによって投資余力が発生した」「強力な提携が締結できた」「新しい技術を開発できた」といったことですね。
主要事業が順調な今だからこそ新しい領域に対して勝負を掛ける、社内に経験者がいなかったからできなかったけど経験者をヘッドハントできたなどのケースが当てはまります。【チャンスを活かす】活動を通して更に業績を発展させてきた企業も多いと思います。
上記はプラスの面に着目しましたが、マイナスなことも時にはタイミングとして適切なケースもあるでしょう。「余剰人員が発生した」「主幹事業の事業規模が縮小してきた」「重要な人材が退職した」「赤字が拡大した」「株価が下がった」「問題を起こしたといったことが挙げられます。これはよく言う【ピンチ】を【チャンス】に変えるというものですね。
V字回復が求められているので新しい事業・新しいプロダクツに着手する、倒産の可能性が出てきたので主幹業務をテコ入れする、コストを下げないといけないから新しい技術を開発するなどといったことも多くの企業が経験していることと思います。今だからこそ他社が手を出さないリスクの高い事業に進出するといったケースは最たるものかもしれません。
【適性】が今は無くても自らその適性を生み出すこともできます。また、望んでいないのに自らの【適性】を欠くケースもあるわけで、だからこそ成功したということも多いと思います。【一発逆転】【奇跡の復活】のように形容されることでしょう。
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