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ヒラメクトップ第9章 アイデアの実

第12話 タイミングの検証(収益、ユーザー)

【収益化の仕組み】としては、多くのインターネットサービスが立ち上がっていたにも関わらず、新しいサービスを告知するための宣伝媒体が乏しいという状況にありました。ユーザー数では圧倒的に規模の大きかったメーリングリストサービスにて安価に広告を出稿したいという企業が多く存在していました。

そして、広告を取り扱うインターネット広告代理店が活躍しだしたのもこの頃です。インターネット広告媒体は直接の営業をしなくても広告を獲得できるようになっていきます。

最後に【ユーザーのリテラシー】としてですが、1999年にもなりますと学校の授業にパソコンが導入されたり、大企業だけでなく中小企業においても一人一端末を使わせたり、官民問わず大がかりにパソコンを導入していったITバブルとも言われた時期です。

そして、それ以前と大きく異なるのは、どの会社においても社内LANが整備され、インターネットにも常に接続されるようになった点です。多くの人が仕事でパソコン操作に慣れ、プライベートにも活用するといったスタイルが出てきた頃でしょう。

会社内で仕事上のメールをやり取りするだけでなく、多くの人が無料のメールマガジンを購読するようになったり、友達同士で連絡を取り合うことに利用したり、インターネットが生活に入り込んでいったのもこの頃でした。

これらについては、今となっては後付ではありますが、未来に起こるであろうことを予測した上でタイミングを見極めるという視点も重要だとお感じ頂ければ幸いです。

これほど進歩した社会においては、もう何を始めるのにも遅いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ネットに限らず新しいサービス、新しいビジネスというものは、どんどん生まれていくものです。

何故なら、はじまりの章でお話ししたとおり、どんなアイデアも腐っていくからです。何が腐り、何が旬になるのかの見極めも必要なわけですね。

この数年の間にも様々な変化が起こってきましたし、この先数年も世の中は大きく変わっていくことだけは間違いありません。その変化や予兆を意識し続けたり、新しい情報を収集することがアイデアを成功させたいと思っている人に大切な習慣なのです。

※次回は、【タイミング】の見極めが、非常に素晴らしかった最近の事例をご紹介致します。

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