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秋山:今の日本はそう言った部分が弱ってる感じがします。でもぼく自身もそういう系統の子供だったんです。おっちょこちょいであわてんぼうで好き嫌いがはげしい。だからたいしたものはできなかったけれど、欲求はありました。欲求がなくなったら終わりですから。

老人が「ぼくは何もほしくない」と言った台詞を聞いて、すごいと思ったんです。「静かに縁側にすわって、お茶のみながら、きれいな花でも見れればいい」って。すごいこと言うなって思いますね。ぼくも時々いうけど、嘘ですからね。そういうとき自分でずるいなあって思いますね。老人力使ってるなあって。


福井:ああ、ずるさなんですか!


秋山:嘘ですからね。


福井:まあ相手の心をつかむアイデアですよね。かけひきですよね。


秋山:気が強い人、気が弱い人、頑固な人、それぞれパターン化されていますよね。そのパターン化を一瞬のうちに理解し判断できる人が、優れた人だと思います。ぼくは鳥を見るとそれがなんという鳥かほぼ分かります。さえずる声だけ聞いても結構分かりますよ。


福井:それはパターン化されて......。

秋山:パターン化されて、整理整頓できてくるんです。アイデアも同じようにパターン化があるはずだと思うんです。


福井:それは絶対ありますね。


秋山:ぼくは、鳥を見るときに「大きいか小さいか」ってところで判断するんです。これは小さいほう、その中でもやや小さい、もっと小さいとか、大中小って分ける。そうやっていると、だんだん頭の中で分類化されて、そのうちに足を見るだけでどの鳥か分かるようになるんです。


秋山:だからその形、シルエットを全部覚えているんです。頭の位置なんかも全部。鳥ってつま先で立つんです。鳥のかかとの辺りや指先の辺りを見ると、この鳥はどの系統だっていうのがわかるんです。


福井:世界レベルでわかるんですか?


秋山:世界の鳥もぼくが知っている鳥も、系統立てた結果、繋がりがあるのでどの仲間かは分かりますね。友達ですから。


福井:......いい話なんですが、その話をアイデアにどうつなげるかがむずかしい......(笑)。

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