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秋山:山登りなんかもそうですよね。登っている最中は苦しくて、危険も多いし悲しいことも多々ありますよね。だから登りきったとき嬉しい。企業もそうですよ。友情だってそうですよね。ぼくが大学生の頃、受験勉強を一緒にしてた友人が大学を落ちてしまったんです。でもまた一緒に勉強して、それでもまた落ちてしまった。だけど、それを乗り越えて友情がうまれてくるわけじゃないですか。

やっぱり苦しさ等のネガティブなことがないと、信頼関係ってうまれないんですよ。楽なことって楽しくないですから。ちょっとお酒を飲んで「楽しかったね」なんて、本当の楽しさではないんですよ。「あのやろう」って思ったり、論破されたりを繰り返して、初めて友情ってできるんです。そういう人間があるとき答えを導き出してくれたりすると、「ああいい友人だな」って思えるんですね。


福井:先生、それをいつもわざわざやってるわけですね。


秋山:何が純粋で、何が不純かっていうのを絡めてアイデアを考えると、面白いかもしれないですね。純粋美術というのがあるんですけど、それなら逆の不純美術っていうのもあるんじゃないかって、よく言うんです。ぼくは不純美術をやる、じゃああなたにとって何が純粋なのかって追求すると、その境目って段々なくなってくるんです。純粋とか、不純とかって分け方はないんですよ。

若いときに会った先生で、鳥の糞を調べているって言う人がいたんです。目黒自然教育園の矢野亮先生という方なんだけど、すごくいい話をしてくれて「ああ、ぼくはなんて甘かったんだろう」って思ったんです。先生は糞を調べて、その鳥が食べた植物がどこにあるのかを調べる。決してお金は儲からない仕事だけど、すごくいい仕事ですよね。そういう人って純粋ですよね。ようは一般的にいうと、お金が絡んでいない人は純粋、絡んでいる人は不純っていうんです。これが一般論ですよね。


福井:違うといいたいです......。


秋山:一般的にはそう言いますよね。それはお金を持つと不純化していく人が多いからなんです。そうではなくて問題はアイデアというのはどういうことかというと、真実を見つけ出すこと、それにつきるんです。それをみんなが求めているんです。


福井:本質です(笑)。


秋山:真実です(笑)。

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