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秋山:アイデアも一緒。アイデアを出して、そのまま検証もせずに惚れ惚れしてたら駄目です。出したアイデアを選ぶかどうかは、本人の厳しい審美眼があります。一日の内にそれを何度も何度もやるから、人生って短いんです。一定に時間が経過すると思ってるけど、それは間違いです。例えば感動したことってずっと覚えてるじゃないですか。でも感動していない時間って覚えていない。そしたらそれは存在しなかった時間と一緒です。


福井:消費しているだけのときですよね。


秋山:例えがいいか悪いか分からないけど、好きな人と一緒にいるときって、すごく短く感じます。でも嫌な先生の授業とか、嫌な時間はすごく長く感じる。でもまた、家に帰って、嫌な時間はぜんぶ忘れて、好きな人と一緒にいたときのことの時間を思い返すと、すごく長く感じます。だから、時間というのは一定には過ぎていません。


福井:その感覚すごくよく分かります。


秋山:ぼくがこんな速いスピードで話していても、どんどんその場で文字になっていくっていうのはすごく嬉しいことで、ぼくにとって今の時間というのは最高で長い時間なんです。


福井:たぶんそれって、記憶にも残るんですよね。


秋山:スポーツ選手が100メートルを走っているときって、すごく長く感じますね。水泳だって一秒以下の差で勝負が決まり、その差は後悔するほど長い時間となります。


福井:そこに感動、感情がくっついているからですよね。


秋山:うん、そう。ぼくはそういうものが大事だなぁって思うんです。ぼくは我を忘れている時間こそ、最高の時間だと思うんです。


福井:今、このアイデアブログで、感情の羽という章を連載していて、まさにそういう内容を書こうとしているんですけど、時間には、「感情の羽」がくっついているはずで、感情がないものは記憶しないんですよ。先生は傲慢ではないけれど、先生の場合はプライドがすごく強いから。


秋山:プライドというのはとても重要で、プライドがない人は何もできない。それは美意識につながるから。そのプライドっていうのは悪い方につながると、よくないことになるんです。逆に良いプライドっていうのは良いものに繋がる。だからプライドはすごく重要なんです。

プライドが身につくには歴史が重要で、自分の家族や日本人の歴史も含めて、自分に近い存在の人たちから伝わってくるんです。ぼくは先生をやっているけど、先生というのは、自分の生徒にプライドを植え付けている、良い仕事でもあるんです。


福井:プライドを植え付けるというのは、先生のプライドを?


秋山:ええ。ぼくのプライドに、生徒たちも似てきます。ぼくは自分の先生に似ているから、しゃべり方まで似ているねって言われます。なぜなら、その先生に習ったからなんです。


福井:あ、でもおっしゃってましたよね。真似をするって。


秋山:なぜかっていうと、その人が持っている価値観と、ぼくが持っている価値観が同等になっていきますから。


福井:思考もですね。


秋山:思考も似てきますね。それでも少し違うんですけどね。

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