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其の六:アイデアをマメに記録しよう

福井:対談を行っている今日、5月15日はちょうど僕の誕生日でして。

秋山:おめでとうございます!そうだったね。

福井:バカボンのパパと同じ歳になりました。(笑)

福井:先生にこういうふうに伝えようかなあと、あの時のこういうことが違ったんだよというようなことを話そうと思っていて、そこからすぐに思いつくんじゃなくて、暫く経ってから、あれ?もしかして僕はここを間違っていたんじゃないかなというようなことに、どんどん脳が閃いていくんですね。さっきのまさに「アイデア×アイデア」ということについても、自分でそうだと思い込んでいたにもかかわらず、「先生、自分はこういうふうに思っています」と表現しようと思った時に、あれ?本当なの?と、そこのヒラメキが全然違う、「ほうとう」から生まれるわけですよ。これが脳の凄く面白い融合といいますか。その場に一緒にいない人に言うんですよ。でもこれは、例えば社員と話す時にも起こらないことなんですけれど、先生に話そうと思うと「お!そうか」という発見が一杯あるんです。そこから毎日のように出てくるんです。特に起きた時の出方が半端なくて、とにかく起きてノートを取るんですが、どんどんとアイデアが出てくる。

秋山:いいこと言うね!

秋山:それは夢が、寝ているときが、最も重要だからですよ。寝ているときが、脳を整理してくれるでしょ。夢が脳をクリーンにしてくれています。毎日毎日コンピュータをダウンさせて、問題を拾い出して、整理して、きちんと立ち上がるのと同様です。アイデアというのは意外とそういう時に出てくる。だから朝は重要ですね。僕も朝に仕事をよくやります。

福井:あ~、そうですか!

秋山:このカードを朝使って仕事をします。厚すぎるわけでは駄目、薄すぎてもペラペラになって駄目なんですが。この紙を枠から出す、そして人と話す、そしてこの紙を整理していきます。後で面白いアイデアの紙をセロテープでばーっと繋げて一冊の本にしちゃう。 それを見て、また考え直して、それで考えて、何回も直して、推敲して繰り返し作っていく。次に小冊子を作るわけ。これが、僕のノートです。大学で何回も授業をしなきゃならないからね、面倒だからこうしているんです。

福井:意外と・・・結構、小さいですね。

秋山:僕のは全部小さいですよ。僕は身体が小さいからね。もう、重くて持てないから(笑)全部こういうふうにして纏めておくんです。しゃべることを整理整頓しておく。

福井:あー!なるほど。纏めておくのはいいかもしれませんね。

秋山:全部纏めておくんですね。そしてあちこちで、様々なことをメモしておいて、これをさらに展開して、話をするための小冊子を作ります。

福井:インタビューで話すことがもともとあったんじゃなくて、そのインプットを立てるための僕の言うアイデアの花があって、それが実になっていくのが、この冊子だと。

秋山:そうそう。あるときはホームページ、あるときこういう場といろいろと種をつくっておいて、本質とは何か、各論とは何かということについて、こっちから入っていって、こっちから出ていくような感じで、断片をうまく体系化していくんです。

福井:ふふふ。

秋山:前後体系化した内容を脳は記録しているんだけれど、脳からデータを抽出して僕の口から出てくるまでにタイムラグがあるんですよ。それが時間がかかるわけ。

福井:はい、その通りですよね。

秋山:天才というのはそれをいきなり飛ばしてカーンと出す、それが天才だと言われているから。このトレーニングをやっておかないと駄目なんですよ。だからもう鍛えて鍛えて、筋トレのように。

福井:失礼な話なんですが、先生が天才じゃなかったからヒラメクようになったのかと。

秋山:そう!というか、天才というのは実は努力家ですよ。結果、天才という言葉だから。だからこの努力を天才という言葉で呼んでいるだけであって。そこにいくまでの道程というのは、実は皆はきちんとした枠組みだと思っているけれど、僕自身は枠組みは本来ないものだというのが僕の考え方なんです。茫洋としているわけ。だから言葉を話して、言葉を繋げながら、その行間を大切にしています。では、天才との際はどこで決めるの?ということですが、天才とはこうした茫洋とした枠組みの中でずっとやっていかなくてはなりません。しかし一方で、天才はそうした周辺を整理し、切り捨ててシンプルにする能力を持っている。だから僕はいつも、そういう人たちの脳はどうなっているのか?考えているんです。ある時に整理して出せる能力。それがないと発見や、ヒラメキはないんですね。

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